ボーカルピッチ修正のコツ!神経質にならず、修正する必要がある部分だけ意識をしよう!

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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア

 

ピッチ修正は、ただ真っすぐに音を直せば終わりというものではありません

音は合っているけど、なんか違和感があるなって時に使えるテクニックを書いていきます

テクニックと言っても、意識する部分はここだよってものですw

これが正解ではないのですが、ただ音を合わせていただけの人は参考にしてみて下さい

では、書いていきます

生音か?打ち込みか?

まずはここ

生音なのか?打ち込みなのか?はたまた両方なのか?

これをまずは意識しなくてはいけません

 

まず生音の場合、ほんとにピッチを直さなくてはいけないのか?って判断しなくてはいけません

その理由としては、生音って、いくらチューニングを正確にしても、ほんの少しは正確なピッチからはズレているものです(パッとは判断できないくらいのズレ)

この微妙なズレが生感を生むんですが、あからさまに違和感、不協和音が出てしまう場合は直す、くらいでいいと思います

出てないところは触らない、その音が1番ボーカルの個性が出ている部分

 

演奏にもよるのですが、ボーカルだけピアノロール上の正確な音程にすると、それのせいでボーカルだけ浮くこともあります

演奏の微妙なズレのせいで、合ってるのに合っていないように聞こえるみたいな現象が起こります

 

じゃあどうすればいいのか?

まずは低音楽器のルート音のピッチにしっかり合わせる

言えばベースですね

ここのピッチがふらついていると、ボーカルだけでなく、全体が濁る原因になります

この最低音を担う音が、ふらつくと、他の音が重なった時に和音が汚くなります

 

結果、ボーカルだけ直しても違和感が出るのです

ギターとか元々和音を歪ませているものに関しては、倍音がものすごい出るので、ズレみたいのはそこまで気になりません(元々のチューニングがダメな場合は除くw)

ベースとボーカルのピッチがしっかりしていると、馴染むことが多いです

ベースはハイポジにいった時とか、横の移動が激しい時に力が入ってピッチがすぐに上がってしまうので、注意が必要です

正確な音程でなくても(あからさまじゃないものね)ベースのピッチ感に合う部分に修正すれば、個人的には問題ないと思うんだけどね

耳がいい人が聞けば、少しのズレは聞き取りますが、全体で聞いたときにかっこいいと思えるのはこういうものなんですよね

 

打ち込みの場合、これは何も考えずに、ただ合わせても問題ないことが多いです

ただ人とは不思議なもので、ものすごい正確なものってつまらんと感じるのですw

 

生っぽさを求める場合は、打ち込む時に、打ち込む楽器のピッチをほんの少しだけズラしたり、後々モジュレーション系のプラグイン使って、揺らしたり、ピッチをそれでズラしたりすると、生演奏っぽくなることが多い

リズムとかベロシティも大事なのでお忘れなく

この状態でピッチを修正すれば、この揺れと、ズレのおかげで違和感がなくなります

 

完全な打ち込み音楽は、ピッチを直すか直さないかはどっちでもいいと思う

まぁ、ボーカルも鬼加工しますしねw

どっちを求めるかで決めましょう

ピッチ修正の後は必ず整音をする

意外と見落としがちではないでしょうか?

たぶん無意識にやっている人が多いとは思うのですが、意識すると結構変わります

 

なぜ整音をするのか?

整音って言っても、EQをかけるだけですが、なぜ必要か?

 

ピッチを直すというのは言わば、周波数を変えるということです

低い音は、波形の周期は長くなり、高い音は、短くなります

これがピッチ修正をすると変わるのです

これをしっかりEQで調整してあげます

無意識でやっている人は、恐らく最後にボーカルのEQ触っているんじゃないでしょうか?

 

これは僕の経験での話ですが、大体ピッチ修正する時って、ピッチを上げる方向に修正することが多い気がします

あんまり、下げる方に修正するって少ないですね

頭から高い方に声張るときに、少し行き過ぎたってものくらい

 

ということは、周波数が少し高めになっているから、初めにかけてたEQは少しだけカット方向に修正したほうがいいのか?って考えになるはず

でもすぐにはEQ触らず、まずはバイパスしてどうなのかを聞くのが大事

それでもやっぱりEQが必要だと思ったら、使うって意識しましょう

 

 

 

ピッチ修正ってどのタイミングでやるかは人それぞれだと思うのですが、僕はほぼ最後です

全楽器ボーカル含め、リズム修正や音作り、バランスなんかは全て終わっている状態です

僕はこのやり方ですが、慣れない最初の内はリズム隊の修正が終わってからでもいいです

最後の詰め

オートチューンとかメロダインって読み込ませてから色々やるじゃないですか?

もし途中で、トラックをいじるような作業が出て来てしまった場合、また読み込みしなきゃいけなくて時間がかかるのが嫌なので

 

さっき書いた通り、その状態でピッチを合わせていった方が、馴染みやすい

ボーカルだけ聞いてピッチ直しても上手くいかないことが多いので

そこまでガッチガチになる必要もない

あんまりピッチがとれない人だと、さすがに違和感出るので致し方ないのですが、あんまりにもガッチガチだと、それはそれで音楽的ではなくなってしまいますし、個性をなくすことにもなります

 

だからこそピッチ修正って時間かかるし難しい

良かれと思ったものでも、ピッチズレてるとケチ付ける人も中にはいます(リスナーの話)

 

でも、かっこいいと思えるならそれでいいと思います

あえて不協和音感を使って味を出したり、そういう音作りも全然間違いではないので

なにでそれを作るかはセンスですがw

米津玄師の曲でそんなのあったなって思いだしたので聞いてみて下さいw

ギターの音が所々、不協和音ギリギリの部分があります

自然なピッチ修正について

ピッチ修正で違和感なく編集するのは、技術です

この辺りは練習ですね

いきなり上手くはピッチ修正ってできないものです

オートチューンだろうが、メロダインだろうが修正のやり方の練習をしないと、あからさまに修正したのがわかる音になるので、がんばりましょう

太刀打ちできないものに関しては歌い直してもらいましょう

これは、お互いのためですw時間がもったいないw

この部分と、この部分を~みたいにどうしても修正が無理なところだけ指摘してあげれば大丈夫

どうしても歌い直しがきかない場合は、きちんとこうなりますよと説明をした上で作業に入りましょう

感情や滑舌、ニュアンス、声質なんかは歌っている本人じゃないと修正は無理です

昔実際にあったことだw

修正できないのかと思われるのが嫌で、なにがなんでもこっちで修正してやるって無理してましたw

どうあがいても、できないものは出来ない

てか、ちゃんとした人は、そもそもそんなデータを送ってこないw

こだわり抜いたものを送ってくれます

おわりに

ピッチ修正のネックは、どうしても時間がかかることですね

ハモリとかコーラス入ると、トラック数はものすごいことになる

やり方は、わかっていても気になってきちゃう

あんまり神経質になりすぎるのもよくないんですけどねw

 
 
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