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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
バスコンプはBUS(もしくはグループ)に各楽器をまとめてコンプをかけることです
別に最初にコンプかけているんだから、そんな回りくどいことしなくてもよくない?ってツッコミが入りそうですw
バスコンプは通常のコンプと役割が違うのです
使いこなせれば、まとまり感が圧倒的に違います
では、書いていきます
各々の楽器、声をくっつける
これがバスコンプの役割です
このくっつけるってどういうことか?
例えば、僕はほぼドラムはバスコンプを使います
これなぜかと言うと、ドラムってキックやスネアなどの太鼓類が全部鳴ることでドラムの音になります
大体はマルチマイキングで、楽器単品をマイクで録ります
このままだと、キットがバラバラになっている感じに聞こえます
単品で処理をしていっても、その楽器がちゃんとした音になるだけで、一体感がでないのです
これだと、ドラムが散らかった印象になります
この散らかった印象、他の楽器でも同様に起こります
各キット、楽器をくっつけると、マルチで録った素材が、1つの音として認識しやすくなります
バスコンプのかけ方
これは僕のやりかたですが、なんでバスコンプが必要か?って理解できれば、そこから自分の合ったやり方が見つかると思うので、鵜呑みにはしないようにw
かけ方なんて毎回変わるし
BUSトラックは、それぞれの楽器で作ります
楽器に分けて書くと…
ドラムの一例
キック
キックのオン、オフ、サブの3つなら、この3つをBUSトラックに送る
KICK BUS的な感じで送るBUSに名前を付けた方が見やすいので、めんどくさがらずやりましょうw
あと色分けもすれば視認性が上がります
他も同じ感じに
この3つをまとめてコンプ
コンプの数字は無視でいいので、例で書けば…
レシオ2:1、リダクションー2dB、アタック遅め、リリース速め、またはテンポに合わせる
アタックは遅めにしないと、ピークが削れ過ぎて、トランジェントが死ぬので迫力というか、音が引っ込みすぎるので注意
バスコンプは薄っすらとかけていくのがコツ
今はあくまでキックです
まだBUSに送るので、薄っすらとで大丈夫
ついでに書けば、この3つでマスターはー6dB~-10dBくらいに
スネア
トップとボトムをBUSトラックへ
かけ方は、キックと同じ感じで
個人的にはリリースが少し遅めになる
タム
ハイ、ロー、フロアとBUSトラックへ
これも同じ感じに
トップ
個人的には、金物をまとめるイメージ
クラッシュシンバル、ハイハット、スプラッシュなんかはトップにまとめることが多いです
かけ方はまた同じ感じ
ドラム全体のBUSトラック
ここに全部送って、さらにコンプで全体をまとめる
ここは少しだけリダクションを増やしてきっちりさせます
レシオ2:1、リダクションー4dB~-5dB、アタック遅め、リリース速め
この潰れた分、ゲインを上げてかかる前と音量感が変わらないように調整
これでドラムは終わりなんですが、僕は金物だけ抜いて、また別で処理することが多いです
ドラムのマスタートラックをもう一つ作って、最後の最後に全部のトラックをこのマスターに送って、すごく薄くコンプかけてドラムは完成です
金物はコンプかかりすぎると、変な金属感が出てくる感じがして嫌なので
こんなかけ方をしていくと、ドラムがどっしりして、一体感が出るはず
このどっしり感が、1つにまとまった感を出してくれます
こんな感じで、他の楽器も同様にやっていきます
あくまで薄く
ベースならラインとマイクの音で1つのBUS
ギターならバッキングで1つのBUS、リードでBUS、最後ギター全部をまとめるBUS
ボーカルならメインで1つBUS、コーラスで1つBUS、ハモリで1つBUS、声全体をまとめるBUS
パーカッション、ストリングス、シンセ類もそれぞれ同じ感じにBUS作って送る
こんな感じにやっていきます
トラック数がすごい数になってくるので、その都度整理するか、あらかじめテンプレートを作っておくと時短になります
僕はテンプレート作りませんがw
別にやる必要もないこともあるので
ここはその都度作った方がミスが減るので僕はこんな感じですw
使うのにおすすめバスコンプ
基本的にはアナログモデリング系を使った方がまとまり感は良いと思います
デジタルでも使える場合ありますが、ちょっと違うなって感じになることが僕は多いのでw
定番はSSLのBUSS COMP
名前からしてまんまですねw
これはドラムの太鼓類まとめるのに非常に使いやすいです
このコンプで使われる言葉、グルー感、日本語に直せばまとまり感wがよく出ます
UAD2でもこれは好みでどうぞ
金物で真空管系
僕大体金物はこれ使ってる気がするw
WAVESは効果がわかりやすいので、なんやかんや使いやすいです
ドラム全体は曲に合う感じなのを探すので、よく使うものは決まっていません
これはプラグインより、アウトボード通すことがほとんどかも
ベースとかギターとかはOPTO系で薄っすらかけるぐらいですね
コンプ感が欲しいわけではなく、楽器をまとめるためなので、楽器に合うかかり方をするコンプを選んでいく感じです
結構な頻度で出るのは、UAD2のTUBU-TECHのCL1Bですね
オプト&真空管なので、滑らかに太くまとまります
これは出来れば実機が欲しいw
かけ録りでも超使いやすい
ボーカルもオプト系使うことが多いかな
さっきのSSLバスコンプも使うことある
ちょっとパキッとした感じにまとめたい時とかに
バスコンプとしてはやっぱりSSL系は優秀ですw
細かくすることでダイナミクスが無くなりにくい
何重にも薄くコンプがかかっていくので、そこまでコンプ臭くならず、ダイナミクスもなくならず、まとまっていきます
よくテクニックであるでしょ?2段掛けにするとダイナミクスがある状態でコンプがかかる的なやつ
それプラス、薄くかけることで音が歪みにくい
だからBUSでやるのです
まぁまとめてしまえば、あとあとのフェーダー操作がやりやすいってのもデカいですがw
おわりに
BUSでしっかり処理できれば、あとあとが非常に楽です
BUSからリバーブにセンドしたりとかが、楽、圧倒的に楽w
単品で同じやつをいちいちAUXトラックに送ってたら手間じゃないですか?
単品で音作った方がいい場合もあるので、そこの判断は間違えないようにしなきゃですがw(特にスネアかな)
BUS作らないで、すぐにマスタートラックにプラグイン差している人は試してみましょう
音圧感とか、分離感とかも変わりますよ
色々とやってみて下さい
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