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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
メタルの音は非常にへヴィーな聞こえ方でかっこいいですよね
この音を作るには、ちょっとしたコツがあります
全楽器の処理について軽く触れますが、1つ1つはまた他の記事で細かく書きます
では書いていきます
メタル系の音についての考え方
まず、メタル系自体の音の傾向としては
・ギター、ベースは基本ドロップチューニング(例外アリ)
・ドラムはツーバス(例外アリw)
・ボーカルはデスボイス~シャウトまで多彩
基本はこんな感じかと
色々細かい所もあると思いますが、これはミックスの話なので悪しからずw
とにかく低めの音を出す傾向です
こうしないとあの邪悪な感じ出ないですからw
こうなると大事なのは低音の処理です
ギターもベースも基音の位置が下がるので、倍音の付き方も変わってきます
この中での処理をするので、いかにボヤケさせないか、粒立ちをハッキリさせるかで曲の印象がガラッと変わります
手数が多いジャンルなので、いかにドラムを生かすかが個人的に重要だと思っています
周波数の処理自体は他のジャンルとあまり変わらない
これ実際にいじってみるとわかるんですが、そこまで処理に大差ないです
なぜなら、低い音の音色が雰囲気をもう持っているので、その音色の処理をするだけ
逆を言えば、打ち込みでも、生音でも最初の音がこの雰囲気を持っていないと、メタルサウンドは作れません
打ち込みでもソフトによってはメタルサウンドのキットがあるはずです
スネアで言えば、胴の浅いものより、胴の深いものが好まれます
キックにいたっては、ビーターの音しか鳴ってなくない?みたいなのもありますw
メタルは低音重視と思われがちですが、実際は他のジャンルと何ら変わらない周波数です
多少ドンシャリ傾向ですがこれは好みですね
ここまでが前置きですw
ミックスについて書いていきますw
ドラムの処理
ポイントは・・・
・無駄なローをギリギリまでカットする(低音のピークが少し出るぐらい)
・ビーター強調にする(EQで4~6Khzを上げる。ビーターの素材も大事になってくる)
・とにかくベースに低音を譲る
これが基本形です
メタルと言うジャンルの特性上、キックのローとベースのローを共存させるのはかなり難しいです
手数が多くて、BPMも速いことが多いので、ローが鳴り切りにくい
せっかくのツーバスバチバチのキレが悪くなりやすいとも言えます
なので、ギリギリまでローをカットするのが定石です
ベースの処理
ポイントは
・キックの低音のピークに出来る限り被らせない
・ローエンドをどこまで出すかを曲によって考える
・ドンシャリが好まれるが、ビーターのアタック音とぶつからないようにする
ドンシャリは音が抜けにくいとも言われますが、周りとの兼ね合いでいくらでも抜けさせることは出来ます
基本はベースで低音感を作るのがおすすめ
ベースの出し方で結構雰囲気変わります
ギターの処理
メタルはギターが輝きますw
結構目立たさせてもいいんじゃないと個人的には思います
ただ、周りとの兼ね合いは忘れない
ドロップチューニングでもボーカルとはやっぱり周波数は被りやすい
ポイントは
・中域の出し方で前に出すか、後ろに引っ込めるかを考える
・バッキングはドンシャリ気味に
・ベースのローエンドを邪魔しない様にローカットをゆるーく入れていき、薄くなるかならないかのギリギリを狙う
・出来る限りハイはいじらない(EQで8Khz辺りをブーストするのはおすすめ。ただ、ボーカルに被ってくるので、これもまたギリギリを狙う)
こんな感じ
ボーカルの処理
これはほぼどんなジャンルでも同じですw
ただあえてボーカルをめっちゃ引っ込ませると雰囲気が出ることがある
シャウトの時だけ、引っ込ませていたのを戻すやり方もあります
これ音量を上げるんじゃなくて、普段ならこれぐらい出すであろうボリュームに戻すって意味です
結構ボーカルトラックはフレーズごとに分けて処理することが多いです
これは好みの部分ありますが、流れを作る意味合いでこういうことするのが僕は好きなんですw
生音に拘りすぎない
どうしても思った音作れないときは、打ち込みに変えるのも手です
特にキックですね
メタルにおいてはキックのバチっとした感じが大事です
てか基本BPM速い曲はメタルでなくてもこの音になりがちですw
トリガーをよく使う傾向ですね
トリガーって何?って人はググって下さいw
メタルミックスは奥が深い
僕個人的にはやっぱドラムは拘りますね
基本僕のミックスの傾向としては、どんなジャンルでもドラムは処理が異様に細かいですw
僕がベーシストって言うのもあるかもしれませんw
僕普段はメタルあまり聞かないのですが、ミックスの勉強で聞くと、処理の上手さに驚愕することが多々ありますw
日々勉強ですね
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