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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
ミックス作業楽しいし、辛いですよねw
ミックス作業をする前にエディットという作業があります
以外とさらっと書いてあることが多いので、へーそーなんだー(棒)で終わってしまうのはダメです
ミックスのクオリティは録り音で決まるのは確かですが、エディットをいかに丁寧にやるかでも、クオリティがまるで変わってきます
生音の事をメインに書いていきますが、打ち込みでもエディットは必要です
エディットはどんなことするのか?
では書いていきます
エディットでやること
・リズム編集
・ピッチ修正
・位相編集
・被り除去
・音の差し替え
・ノイズ処理
おおまかにこれぐらいな事をやります
え?これぐらいならミックスの方がまだ大変じゃない?
全トラックにこれらをやっていくのでめちゃくちゃ骨が折れる(絶望)
変な話、ミックスってある程度慣れてくると、バランス取るくらいなら割と速くできます
どういう音像に仕上げるのかとか、味付けはどうしようかで悩むことが多いのでここで時間がかかります
エディットは、ただ無心に直すだけなので作業としては全く面白くありませんw(僕の場合ですがw)
例えば、ボーカルトラックって少なくとも20トラックぐらいあったりするので、これを地道に直さなくてはいけないのです
ミックスみたく、グループにまとめて処理、みたいなことできません
ただめんどくさがるとクオリティが下がり、サボった場所は必ずバレるw
ミックスに関しては自動ツールが増えてきたのでまだいいんですが、エディットは必ず人の手でやらなくてはいけないのです
エディット自動ツール早く出してほしい完璧になるやつ
ボーカルのエディット
まず必ずやるのがボーカルとコーラスですね
メインパートをまずは直していきます
ここで注意なのが、何でもかんでも直さないこと
そのボーカルの良さを殺さないこと
これが鉄則です
特にピッチ修正をする時なんかは特に
波形を見てずれてるなと思っても、耳で聞いて違和感がなければそのままでいい
整えられすぎるとつまんない音になります
その匙加減は経験でしか積めません
あとは上手いボーカルを聞きまくること
エディットする際は波形を切ったり、張ったりしますが、必ずクロスフェードやイン、アウトにフェードを入れること
リージョンの繋ぎ目でプチノイズが出るのを防ぐため
これはボーカルだけでなく全てにおいて同じです
繋げ方はコツは無く、ただただ忍耐力ですw
マジで心折れる(真顔)
無音部分は必ず切り取ります
ゲート使って楽をしない
というか、ブレスまでも切ってしまう事故が起こるので、どうしてもゲートかけるときは、無音部分を切ってからです
ブレスは残したままで
ノイズ処理に至ってはプラグインを素直に使いましょう
これは絶対持っておいた方がいいです
ノイズ入ったままミックスすると、ノイズがコンプにより目立ってくることがあります
なので、出来る限りは取り除きましょう
1つ余談として、出来る限り手作業でノイズ除去した方が音は圧倒的にいいです
どうしても取り除けない部分だけプラグインを使うと、キレイに仕上がります
コーラスのエディット
メインパートのボーカルに合わせつつ、他のコーラスも合わせていきます
まず基準となるコーラスパートを決めてから、他のコーラスを基準に合わせていきます
コーラスはハモリなども、何本も重ねて録っているわけなので、必ずリズムがズレます
あまりにもズレていると、位相がズレすぎるのでボヤけてきます
ピッチは合っているはずなのに、なんか気持ち悪く聞こえたりするのはこれが原因だったりする
全く同じトラックをコピーしてもコーラスって作れないので注意です
ダブラーとかのプラグインで作れるっちゃ作れますが、実際に歌ったものの方が説得力が違います
出来る限り手作業で直していけばキレイにコーラスは仕上がります
トラック数が増えれば増えるほど、心が折れます(真顔)
この作業を、20トラックはあるであろうコーラストラックにやっていきます
ドラムのエディット
ドラムはまずはリズム修正が優先です
ここが1番リズムの要なので
やり方はこれ参照w(Cubaseの場合)
マルチトラックでも生音ドラムでも怖くない!Cubaseのリズム補正のやり方!
ドラムのエディットは被りをどうするかで決めていきます
スネアに入ったハイハットの被りや、タムの被りなど
元からの素材が悪い場合は差し替えです
こんなことが無いように出来る限りは録りに拘った方がいいです
僕はタムに関しては、タムが鳴っていないところは全てカットします
スネアはゲートかけたり、エキスパンダーかけたりして被りを取り除きます
キックも同様です
僕はドラムの被りに関しては、sonnoxのdrum gateに依存してますw
ドラムに関しては位相をどれだけ合わせるかにかかっています
キックのオンとオフマイクはそれぞれで合わせます
スネアのトップとボトムも同じように
どんなに音響設備が整っていても、物理的に位相はズレるものなので気にしすぎなくてもいいですが、あからさまにおかしいものは直しましょうw
高音は絶対位相合わせるの無理w
どこを基準に全体を合わせるかと言えば、オーバーヘッドです
スネアのオンマイクに入る音と、オーバーヘッドにかぶって入ってくるスネアの音は必ず位相がズレています
これを合わせないでスネアの処理をすると、スネアの太さや、胴鳴りが痩せていきます
オーバーヘッドとスネアの波形を拡大してみると、逆相になっていたり、ズレていたりするのでこの現象が起きます
シンバルの定位なども定まらなかったりして、薄ーくフランジャーがかかった音になってしまいます
これを地道に直すのです
ここは合っているけど、ここはズレているなんて日常茶飯事です
これに気づかないと、どんなにアナログ感が出るプラグインも無意味です
エディットはするにあたって、まずは音の特性を知る必要があるので「音」について勉強しましょうw
ベースのエディット
ベースのエディットは波形を見て、ラインとマイクの位相がズレていればそれを合わせる
まずはこれです
簡単な上に効果はデカいw
低音がハッキリしてくる
あとはリズム修正をちまちま繰り返していきます
波形の切り貼りは忍耐力w
リズム修正に至ってはベースの波形は歪んでないにもかかわらず、割と海苔気味なので目では確認できないので耳で作業です
ベースはまだそこまで辛くないw
リズムぐちゃぐちゃな場合は死にます(真顔)
ギターのエディット
これはベースと同じ
マイクを2本で録っていたり、ラインで録っていたりしたらまずは位相を合わせる
ラインはリアンプのための保険だったり、アンプシミュレーターの方が良かったりする場合で使うだけですが
ロック系ならほぼ100%歪ませるので、波形はほぼ海苔になりますw
全て耳を使っての作業なので頑張りましょう(絶望)
あとギターはコードチェンジの音がノイズに聞こえたりするため、ノイズに聞こえる部分はカットしてフェードかけていきましょう
全てのエディット後はリージョンは隙間だらけになりますw
おわりに
オーソドックスなバンド編成なエディットについて書きましたが、他の物も大体同じ
トラック数が増えるほど辛い作業ですw
楽器類は慣れると割とサクサク出来るんですが、ボーカルとコーラスだけはやっぱめんどくさいw
ピッチ修正なんてソフト使えばパパっと出来るんでしょ?って言ってるやつは1回監禁してエディットからやらせて精神崩壊させたい
その前にもっとめんどくさいことしているのです
ミックスに時間かけるよりも、エディットに時間かけた方が仕上がりは自然です
楽しくない作業ですけどねw僕にとってはw
仕上がりがいまいちだなと思ったらエディットをやり直してみては?
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