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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
音は言葉で伝えるのは至難の業です
だから色々な例えで伝えることが多いものです
その中でも、割と食べ物に例えられることが多いんじゃないかと(主観)
ここまでアホみたいに書いたものは早々ないと思いますw
完全にワタクシのイメージでございますw
なんとなくでも共感出来たら、あなたもこちら側の人間です(真顔)
自分の曲、音には何が足りないんだろう?と悩んだ時の参考にしてください責任は取りません
では書いていきます(大丈夫かな…)
ざっくり周波数帯を分けて考える
超低域(20hz~40hz)
低域(50hz~200hz)
低中域(300hz~600hz)
中域(700hz~1.5khz)
高中域(2khz~3.5khz)
高域(4khz~16khz)
超高域(18khz~20khz)
この7バンドの形で行きます
ちなみに僕は大体この帯域をイメージしてミックスはします
あまり細かすぎても意味ないので、これぐらいで考える方が無難
じゃあ例えていきますかなんか楽しくなってきたもうどうにでもなれかゆうま
超低域
この帯域は、苦み、エグみ、渋みですね
だからこの帯域はよくカットしましょう的なことがよく書いてあります
アイドル系ポップスみたいなものであれば確かに必要ないですね
ですが、必要とされるものもあるわけです
例えばコーヒーとかビールなんかは、苦みがあることで良さが出たりします
苦みがあってこその食べ物
食べ物自体がいわゆるジャンルですね
ロックなのかポップスなのかEDMなのか
EDMはエグみとか、苦みが強いジャンルとも言える
だけど調理(ミックス)をきちんとしていけばおいしく頂ける
このジャンルには、この味が欲しいと思ったところを見ていけばいい
甘すぎたら少し苦みを足してみる
大丈夫かな付いてきてるかな?
低域
これは、旨味成分です
出汁ですね
曲ってのは約半分が低域でほかの帯域があります
素材から出る味ですね
なので、ここは元々の素材が良くないと味が良くなりません
なんか味の深みが薄いなー、音が薄いなーと感じたらここを見る
だけど無理矢理足したところで、灰汁が出るだけ
インスタントの出汁はプラグインとかエフェクターみたいな感じ
インスタントでもおいしいんだけど、天然の出汁には程遠い的な
キックとベースには、旨味成分がふんだんに含まれていますね
ここの扱い方でもう半分は音が決まる
そこから何をどう足したり引いたりするかで料理人としての腕が出る
じゃなかったプレイヤーやミキサーの腕が出る
低中域
ここは素材そのものの部分
楽器に至っては、この帯域でキャラクターが決まる
ここが良いと素材そのものを楽しめる
味付けがいらない
だけど組み合わせによって、さらに素材が引き立つ可能性もあります
蕎麦で例えると、本当に良い蕎麦は、つゆをほんの少しだけ付けて食べたりするじゃないですか?
あれは蕎麦自体もう普通においしいんだけど、ほんの少しのアクセントでつゆを足すことで、さらに蕎麦の良さを引き立てるのです
スイカも少しだけ塩振ったりすると、甘さが際立ったりする
やりすぎると素材の良さが壊れるのでほどほどにですね
素材が悪いと、調味料かけまくってごまかすしかないw
過剰なEQとかコンプはこれに当たりますねw
まぁ調味料が好きなら好きなだけかけてくださいw
それの方がおいしかったらそれも正解ですw
中域
ここは甘さ、一口目のインパクトですね
まず最初に感じるのがこの帯域
ここがマズいとおいしくないって言われます
甘さがある程度ないと、敬遠されやすい
ここをカットするといわゆるドンシャリな音になります
ドンシャリは抜けが悪いと言われますが、別にそんなことないです
他もドンシャリで帯域がかぶりまくってるせいで、お互い何やってるかわからない音になるのです
ドンシャリは麻婆豆腐みたいな感じ
甘さはないけど、出汁の部分とスパイスが効いてて、これはこれでおいしいと思う音です
間違えた味です
楽器全員が麻婆豆腐だと飽きるでしょ?
そこにボーカルという甘さが1点集中してきたところで、なんだこれってなります
だからある程度は、他の味を混ぜた方が全体のバランスは良くなる
逆に中域上げると音抜けるなんて言いますが、甘さが強くなるからわかりやすいってだけ
その甘さがどんな甘さなのかよーく味わっていかないと、悪目立ちします
高中域
ここはしょっぱさ、酸っぱさですね
ちょっとだけなにか足したいとき
僕はあまり弄りません
倍音が出すぎて他と帯域かぶりすぎた場合、少しカットするって感じです
ここは好みの領域だと思います
薄味、濃い味はここで決まる
唐揚げにかけるレモン、塩辛の塩辛さです
レモンかけない方って人もいるし、かけるって人もいる
僕はいらないw(リアルに唐揚げにレモンあまりかけないw)
塩辛はしょっぱくてなんぼの人もいれば、マイルドな方がいいという人もいる
僕はマイルドが良いw
高域
ここは辛さ、スパイス、調味料的な感じです
あまり強く出すのはどうなのかって音です
でもここブーストさせてキンキンさせる人は多い
激辛好きなのかな?w
簡単にパンチが出て、派手に聞こえるから学生初心者ギタリストは上げがちw
大人になるにつれ、だんだんマイルドになっていく
高域は曲全体の15%~20%ぐらいがちょうどいい
そんな少なくていいの?って思いますが、辛みはパンチが強いのでこれで充分
このパンチを出したければ、中域の出し方で調整しましょう
甘さと辛さがちょうどいい部分を見つけるのです
辛さを際立たせるなら、甘さをカットすればいいし、甘辛くしたいのならほんの少しだけ甘さを勝たせればいい
どんな味を求めるのかは曲と相談です
ここまで付いてこれてますかーーーー
超高域
これは香りです
もう味ではない
味変えたくないけど、少し変化欲しい時に加えるもの
元々香りは付いてるので、最後の一押しの部分
言えばバニラエッセンスとか、ミントとかかな
ブーストするぐらい必要かと言われればいらないし、カットしてもそこまで影響は出ない
元が良ければそこまで気にするものでもない
あんまり香りが強いのが気になるようなら、素材を変えた方がいい
シンバルの倍音とかギターのハイポジション、ストリングス系の倍音がこれに当たる
良い匂いだとみんな幸せになりますが、臭いと地獄ですw
臭いならカットですw
この臭みがクセになるってこともありえるから、これもまた曲と相談ですw
参考になるのか?w
自分でも何書いているんだと100回ぐらい思いましたが書ききったので褒めて下さいw
これは全体の音を把握したうえで本領を発揮します(多分w)
この曲だとあえて苦み入れた方がいいんじゃないか?とか素材の良さが欲しいからあまりEQ使わなくていいなとか
その曲はどこがウリなのかわかる音作りができるんではないでしょうか?
甘味、酸味、塩味、苦味、旨味
これらのどれをウリにする曲なのか?
その答えは無限大です
どれもバランスよく配合すればマズくはならないけど、おいしくもなかったりします
苦味が強くても好きな人は好きです
辛みは味覚ではなく痛みですが、これが強ければ強いほど好きだって人もいます
バランスばかりに気を取られすぎると、個性が死んでいきます
どこかピーキーな部分があった方がいいと個人的に思います
そのピーキーな部分を作りつつ、バランスを整えるのは簡単ではないですけどねw
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