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MIXは音のバランスが大事です。だけどもよくわからないって部分が多いものです。そもそもいいMIXってなんだ?音質どうだとか、機材の音がどうだとかは一旦置いておいて、書いてみます。
バランスに関しては聞こえ方がすべて
いい機材で録音、いいプラグインで編集、いいモニター環境で作業
好きな人からすればたまらないフレーズですw
確かにこういう環境だと音が細かいとこまで見えてくるし、MIX作業自体とてもやりやすくなります
ただ残念なことにこんな環境でできるのは一部の人だけです
しかもその環境で長年その音を聞いてきた人でないと、バランスとるのが非常に難しいです
例えばの話ですが、僕がいきなり知らないレコスタに連れてこられて、SSLの卓や、NEVEの卓があって、聞いたこともないスピーカーで、リファレンス音源もない状態でMIXしてくれと頼まれて作業しても恐らくクソみたいな音源になるでしょうw
それならまだMDRーCD900STで作業した方が、いい結果になる可能性が高いです
なんでこんなことになるのか?理由は単純に慣れてないから
アナログMIXで作った音が他でどう聞こえるのかわからないので、中途半端な音になります
せっかく高級な機材使って、音質とかフレーズが超絶良くてもバランスが悪いと何もかもがダメに聞こえます
一般的な人はいい音ってわからないけど、悪い音っていうのはすぐに気づきます
この悪い音っていうのは聞いていて心地よくなかったり、違和感を感じたりと様々です
バランスがいい音って作るのにそれなりにセオリーがあるのですが、人によって作り方も違うし、見た目おなじな周波数分布のバランスでも音が結構違います。
アナライザーとかVUメーターで見る周波数やボリュームは、あくまでその時の結果です
最終的には自分の耳で判断しないとバランスってとれないんです
そのために同じ環境で音を聞き続けないと変化に気づきにくく、自分がいいと思うバランスに整える事が難しくなります
いい機材使うから、いいMIXができる、とは限りません
まずは音を隅々まで聞ける耳を持つことがMIXにおいては大事だと思います
音の聞き方
これは訓練あるのみです。時間かかるのはもう諦めてくださいw
具体的に言うと、まずは音の大きさを比べる練習です
2つなら誰でもどっちが音デカいかすぐわかると思います。3つ4つと鳴らしていくと途端に難易度が上がります。これを聞き分けていくのです
これが出来たら次は周波数を聞き分けていきます。100Hzの音、2KHzの音、8KHzの音
これを聞き分ける練習をすると、楽器の音色に左右されないでその周波数の音がわかってきます
よってどこの周波数がぶつかって濁っているかや、前にいる音、後ろに引っ込んでる音が判断できます
EQ使って探るのも手ですが、聞き分けた上でEQ使った方が、EQ掛けすぎる事故が少なくなります。ギリギリを狙いやすくできる、ってことです
さらに言えばこの感覚MIX作業中ずっとついて回ります
コンプかけてどれくらい音量潰れているのか?どこの帯域に作用しているのか?
リバーブかけてもっさりしたなー、どこの帯域だろう?
全体の音聞いてなんかしっくりこないなー
練習をしていくとこれをいっぺんに聞き取れるわけです
あとはそれをどう処理するかは自分の腕です
いいプラグインを使うもよし、何もしないもよし
いい機材やプラグインは音を聞き取る能力があってこそ効果を発揮します
練習すれば誰でもある程度はできる
難しく思いますがぶっちゃけクッソ難しいです
ギターとかベースとかDTMでも耳コピってやるじゃないですか?
あれの聞き方とはちょっと違う感覚です
フレーズを拾うのではなく、音そのものを拾うというか、とにかくちょっと違うんだw
耳コピできるのであれば全然可能です
MIXは奥が深すぎる
なぜ今だにエンジニアが必要なのか考えればわかります。その人でないと作れない音があるからです。
そう言われることが目標です
でも今や自動MIXや自動マスタリングがある時代です。予算削減や時間短縮には持って来いのツールです
それなのにまだ人の手が必要なんです
MIXは未だに明確なバランスや答えが存在してません
もうレコーディングが生まれて50年は経っているのに
録音機材も激変して音質は上がり、さらにいいバランスの価値観も変化してきてます
終わりないですねw
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