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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
スネアのリバーブは基本、広がりなどを求めるのではなく、スネアに個性を持たせるためにかけることが多いです
スネアの特性上、曲に埋もれにくいのでリバーブを多少深めにかけても抜けてくることが多いため、色んなことが試せます
では書いていきます
音像を考える
スネアは基本的にはセンターにいることがほとんどです
リズムを構築する楽器で安定感が出るからです
よって、スネアのリバーブはあまり広げ過ぎないのがベター
広げ過ぎると、他のモノにぶつかって濁らせることがあります
奥行きが欲しいのか?スネアに味付けをしたいのか?
これらを考えて処理するのが大事です
リバーブはまず色々試す
1番リバーブ感が出るのはホールタイプです
ただ、かけ方によっては広がりすぎる
全く広がりが必要なくて、奥行きだけ欲しい場合は、モノラルでやるのも手です
基本はステレオのセンドトラックでやります
僕個人的にはプレートか、ルームタイプを使うことが多いです
プレートタイプは少し金属感のある響きなので、アタックが良く響く聞こえ方なので強めにかけたいときによく使います
これに、ステレオイメージャー、EQ、コンプ、その他いろいろwなものを組み合わせていきます
ステレオイメージャーは割と狭めにして、左右の広がりをあまり出さないようにします
後ろの方で、少し残る感じにして、スネアの基本リズムである2拍4拍の間を埋めるイメージです
スネアロールなどの場合は、音聞いてリバーブがいるかいらないかの判断をして、オートメーションをリバーブに対して書きます
スネアロールにあまりリバーブがかかりすぎると、キレがなくなる事があるので、そこは注意ですね
スネア1発のブレイクなんかはあえて広げてゴリゴリにするとかっこいい響きになります
僕は結構好きですw
イントロが終わって、間があって、スネアが「ッッパーン!!」って入ってくる感じw
これ聞かすためだけにミックスしたいぐらい
EQに関しては、ローはなだらかに150Hzぐらいをハイパスでカット、ハイは耳で判断て感じです
あまりローを削りすぎるとリバーブが薄くなりすぎるので注意
あえてハイをぶち上げると、それはもう嫌でも抜ける音になりますw
他の楽器がロー強めに出ている場合、マスキング効果を利用して、少しだけハイを抜けるようにするとローの中でも埋もれないリバーブがかかったスネアになります
判断をミスると大変な事になるので注意ですw
コンプに関しては、好みw
ザラ付いた質感を付けるもよし、とにかくみずみずしい音にするも良しです
これは曲に合わせて判断です
浅くかければかかり方が安定しますし、深くかければ、音が残り続けます
僕は割と深めにかけて、少しきつすぎると思ったらオートメーション書くって感じです
ルームタイプは割と自然な響きを付けたい時ですね
アンビエンスマイクがある場合は、使わないことも多いです
むしろアンビエンスの方が僕は好みですw
これもステレオイメージャー、EQ、コンプと使うものはあまり変わりません
処理もそこまで変わらないですが、ルームタイプ使う時は、そんなに送り量を多くしないですね
薄っすら響いている音像を作りたいので、少しリバーブ感があるぐらいで丁度いいです
たまにリバーブが埋もれるくらいでもいい
ただスネア自体の音は埋もれない様にするのが前提です
リバーブを使った音作り
これは完全にエフェクトとしてやるやり方です
代表的?なのがゲートリバーブですね
やり方としては
センドで送ったリバーブに対してゲートをキツめにかけてやる
これだけですw
なかなか面白い響きになります
「シュゴォッ!」って感じに音になりますw
余韻が一気にカットされるのでこんな響きになります
リバーブ自体も結構深めにかけてやるとわかりやすくこの音が作れます
むかーし流行った音ですね
あえて今の時代にやるとどうなのか興味深いですw
70年代~80年代の日本の音ってやたらとリバーブがかかっていた印象が僕にはありますねw
アナログレコーディング時代の強みなのか、埋もれないんですけどね
これにディレイを足すのもあり
すごーく残るリバーブが出来上がりますw
ディレイの頭のアタック音だけをオートメーションで下げてやると、割と自然なロングリバーブができます
まあ今はプラグイン自体で長さを調整できるので、あえてやる必要もないですが、使い方によっては面白い音になったりするので色々試してみて下さい
おわりに
ナチュラルに仕上げるには経験と技術が必要ですが、音を作るならアイディア勝負です
リバーブはただ残響をつけるもの、と考えずに処理ができると、曲に対しての隠し味にも応用が出来ます
あと色んな響き方を実際に聞くのも勉強になります
コンサートホールだったり、トンネルだったり、公民館、体育館、etc…
それぞれの響き方の違いを見つけて、それを応用していくのがリバーブのかけ方の大事なとこですね
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