ミックスでの倍音の処理について。ここの処理で音像が変わる!

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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア

 

ミックスする上では避けては通れない倍音について

第2次倍音だとかなんたらかんたらは、説明が専門的になりすぎるので他で調べて下さいw

ここでは倍音ってどんなものだとか、この倍音の扱い方、処理の方法を書いていきます

この倍音の処理で抜けだとか、音像やらのコントロールがやりやすくなります

では書いていきます

倍音ってなんぞや?

専門的には書きません(真顔)

簡単に言えば、基音の上で鳴っている音のことです

基音っていうのは、その音の主としている音です

わかりにくいw

例えば4弦ベースなんかは、最低音は開放弦のEの音で、約41hzの音が鳴ります

これが基音で、倍音はこの上の高い音のこと

すごくざっくりですが、この認識で大丈夫だと思います(細かくは他でry)

要は低い音だけじゃなくて、高い音も実は鳴っているってことですね

 

ベースは基本単音を鳴らす楽器なので、イメージがしやすいんですが、ギターとかピアノとか、和音を鳴らすことが多い楽器では、倍音はとんでもないことになるのが想像つくかと思いますw

 

この倍音が音色だったりを担う重要な要素なのですが、出すぎると他の音域を邪魔します

特にローミッドが出すぎると抜けが全体的に悪くなることがあります

音が被るっていうのは、この倍音がぶつかり合い起こります

ただ、音色が極端に違うとそこまで気にならなかったりすることもあります

この倍音の整理ができるかで、ミックスのクオリティが変わってきます

倍音の扱い方

処理の話に行く前に、倍音はどう扱えばいいのかを書きます

これを知らないと、無駄なEQをしてしまいがちになるからです

邪魔になるからって無駄にカットして音細くなるのを防ぐために、扱い方を知るのは大事です

 

まず倍音ってどうすれば増えるのか?

簡単なのは、歪ませること

ここで言う歪みってギターとかのディストーションとかではありません

少しだけ飽和している音のことをいいます

これを文章で書くのは至難の業なので、想像で補ってほしいのですが、あの音ですw

ざっくり言えば軽いクランチかな

本来、歪みってあってはならないのですが、人の耳はこれが心地よく聞こえるので不思議w

 

ここの倍音を増やしていくと、存在感が出てきます

この存在感をどう扱うかがポイントですね

全部が全部存在感がありすぎると、全部の音が前に出すぎてしまい、平坦な感じになってしまいます

でも、倍音がある程度ないと、今度は音が細くなってしまう

 

なので、倍音の扱い方は、存在感をどうするか?と、いらない部分はどこか?で考えるといいです

 

1つ補足しておくと、マイクとかマイクプリをいいものにすると、この倍音の質が大きく変わるから使うわけです

プラグインでは出ない倍音が、艶だったり、抜け、音色に大きく貢献します

倍音の処理

出すぎた部分をEQでカットしていくのですが、どの部分をカットすればいいのか?

まず考えるのは、その曲は何が主役なのかを考えます

歌ものならボーカルが主役なので、ボーカルに被りすぎないように処理をしていきます

この主役をしっかり考えないと、他の被りが気になり始めて、色んな楽器を無駄にカットしてしまうことが多いです

僕もいまだにやってしまいますw直しますがw

色んな邪魔なとこカットしていくと、いわゆる分離感みたいのは出てくるんですが、全体的に細い音になりがちです

ボーカルによく被るのは、ギター、ソフトシンセ系

ギターなんか歪ませることがほぼほぼなので、ボーカルにとっても邪魔w

ですが、ギターは左右にパン振るだけでもいい場合もあるので、耳で判断します

いきなりはEQをかけない

 

これでも被る感じがするなとなったらEQをかけていきます

その邪魔な部分の探し方ですが、こんな記事を見る人はたぶん聞いたことあるでしょうw

Qを細くして、ブーストするやつ

これをスイープさせて、あからさまに邪魔なところを見つける

注意なのが、これはまだ、あくまで見つけるだけにとどめて下さい

そのままザクっとカットしてしまうと、音が細くなっていきます

 

ここでカットするEQは何を使うかを考えていきます

おすすめはデジタル系のEQですね

何を使うかはお好みでいいです

僕はFabfilterのPRO-Q3が使いやすい

別に持っていないのであれば、DAW付属のEQでも大丈夫

カットで使う用途なため、そんなにキャラクターが付いていないものの方がいいと思うので

 

カットのやり方ですが、これはざっくりでいいです

さっきのスイープさせて邪魔なところが見つかったら、そこをカットする

この時、Qは少し広げて、カットも少し分離感出たなぐらいのさじ加減で

 

あまりにも激細なQで過激なカットしてしまうと、位相が少し崩れると言うか、音像が崩れやすいんです

この邪魔なポイントは1つではなかったりするので、何か所も過激なカットしてしまうと、そりゃあ音細くなります

ただソフト音源の場合、音が太すぎたり、鳴らなくていいような部分もあったりするので、そういった場合は、過激にやっても良かったりする

ソフト音源の場合は、欲しい所だけ残す感じで

まぁ、そこまでしなきゃいけなくなるってことは、ボーカルに合わせたアレンジになっていないことが多いので、ミックスでなんとかするより、アレンジやり直した方が速いです

 

ボーカルに被る時の処理のやり方ですが、他の楽器でもやり方は同じ

その曲にとって存在感が欲しい順から整理していくといいです

まずはボリュームからですけどね

 

倍音の処理は、あんまりにも細かくやりすぎてしまうと、全体が細くなるんです

どうしても過激にカットしなきゃ抜けてこない、でも倍音も残したいって場合は、サイドチェインですみ分けをすれば、必要な時にだけEQがかかるので、無駄に細くなることないのでおすすめ

初めからこれ教えろや!!って言われそうですが、まずはどこの帯域が被っていて、どれくらい切るとスッキリするのかの感覚が無いと、そもそもこの方法使えないのでw

よくキックとベースには使われるものですが、これを応用すれば、他も時間軸で帯域を逃げることができます

おわりに

倍音の帯域整理で、割とクオリティが変わります

きちんと太さもあり、聞かせたいものはよく聞こえる

ここでのEQのかけ方ができるようになると、EQの基本は何かがわかるはずです

最後に重要なこと書きますが、倍音整理はやらなくていいものはやらない

ミックス全般に言えることですが、必要もないのに何か手を加えるのは逆効果になることが多いです

 

まずは曲をよく聞きましょう

 
 
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