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この処理は、全てのドラムパーツの処理が終わった後のミックスです
オンマイクやオフマイクをまとめて処理した後、さらに今度はそれらを全てグループでまとめます
このミックスのメリットとやり方を書いていきます
やり方
まずは、送り先のドラムのグループバスを作ります
この前にまとめて処理をしていたグループの信号を全て送ってやります
もちろんステレオです
キック、スネア、タム、トップ、ハイハットなどを1つのグループにまとめます
これでドラムキット全体のボリューム調整が1つのフェーダーで出来るので楽です
このグループの先はマスターアウトか、その前にダミーのマスタートラックを作って送ってやります
具体的な処理の一例
僕が比較的やる方法です
まずはEQですね
前の段階でEQ処理をしていますが、1つにまとめてやると、さらに細かい調整が可能です
ただもうガッツリはかけない
僕は少しだけ中域をカットします。300Hz辺り
1つにまとまると、帯域が重なって少しモコッとする部分があるのでそれをカットします
カットしすぎると音が遠くなっていくので、キチンと耳で判断しましょう
ブーストをしたい場合、このトータルトラックではやりません
送り前のトラックでブーストしたいパーツをブーストします
なんでかと言うと、この段階でブーストをすると全てのパーツがブーストされるからです
例えば、キックのアタックもう少し欲しかったからと言って、4KHz辺りを上げてしまうと、全てのパーツの4KHz辺りに影響が出てしまいます
本来ブーストしたくないものまでがブーストされてしまうのでバランスが崩れる危険があります
なのでトータルではカットのみが無難
ほんの少し整える程度でOKです
続いてはコンプです
これの役割は全てのパーツをくっつけてまとまり感を出すためにやります
この前のそれぞれのパーツをグループ処理の時でもやりますが、それをさらにまとめてやります
ただトータルコンプはクセが強くないもの推奨
あまりにもクセがあると作った音像が壊れます
僕はオプトコンプでまとめることが多いです
かけ方もかなり薄めにかけます
レシオ 1:1.5 アタック 気持ち速め リリース テンポに合わせる リダクション -1db
ホントに薄っすらですw
トータルリバーブを使うべきか?
これは好みです
使うにしても、キックは抜かした方がいい
僕は金物類だけまとめてリバーブかけたりするのが多いです
ケースバイケース
トータルで見るのは全体の周波数バランス
ドラムは音を作っていくと、基本的には緩めなドンシャリになります
どこかへんなピークがあったり、聞きにくい所が無いかを微調整します
どうしても上手くいかないのであれば、マルチバンドのコンプをかけるのも手です
これもまた薄っすらかける程度です
ここが最後の仕上げなので手を抜かない様にするのが鉄則です
僕は少しでも違和感感じたらすぐに送り前のグループに戻ってまたやり直します
トータルで何とかしようとするのは、やるだけ時間の無駄です
前の処理がダメなだけです
またやり直した方が時短に繋がります
わかったか!(To過去の自分へw)
この処理のメリット
最終的にここで処理が終わりになります
ここに持ってくるまでに、EQやらコンプをかけてきたと思いますが、何段階にも分けて細かく処理すると、音が歪みにくいんです
あとコンプだけである程度はナチュラルに音圧を稼げるので、マキシマイザーに頼り切らないで音圧が出せます
マスタリングでガバッとマキシマイザーをかけてしまうと、音像が壊れやすいので、ある程度ミックスで音圧を稼いだ後の方が仕上がりがナチュラルです
マキシマイザーは簡単に音圧が上がる素晴らしいプラグインですが、使い方を間違えると、いとも簡単にすべてをぶっ壊しますw
いえばドーピングのようなもの
歪みにくさが売りのマキシマイザーでも使い方次第ですね
わかったか!(To過去の自分。2回目w)
この処理のデメリット
リテイクがあるとリコールがめんどくさい
直すのに少し時間がかかりますね
ですがリテイクは自分の技術不足とイメージ力不足
しっかり相手が納得のいくものを作りましょう
わかったk(ry
おわりに
トータルミックスは最終的な音像をキチンとイメージしているかがカギになります
ただこの工程をやみくもにマネをしても意味がありません
なぜこの処理をするのか?と考えながらやる
プラグインが高性能になってくると忘れがちですが、結局やり方と使う人しだいなのです
わk(ry
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