【本ページはプロモーションが含まれています】
こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
ボーカルのミックスの花形と言ったらピッチ修正ですね(?)
ピッチ修正は反則だの、ズルだの色々言われますが、これもまたミックス技術です
音程が正確でもヘタに聞こえるものなんかいくらでもあります
勘違いして欲しくないのは、ピッチ修正をすればどんな人でも上手く聞こえるようになるわけではないです
音程が正確=上手いではありません
素で音程がマジで正確な人ほど、リズムだったり抑揚の付け方だったりも素晴らしいことが多いです
音程が正確なのは大前提で、どう表現するかと考えて練習をしているからですね
ボーカルの編集作業やピッチ修正は、たくさんの上手い人の歌い方や息づかい、リズムの取り方、抑揚の付け方を耳で覚えて、それを出来る限り再現する作業です
ただやみくもに音程を修正しているわけではございません
では、書いていきます
編集作業
これは下処理の事です
エディットって言われることの方が多いのかな?
ここでやるのはリズム修正、張り替え、ノイズ処理当の波形編集です
まずは大雑把に波形編集します
歌っていない部分をカットしたり、頭とケツにフェード処理したりですね
気をつけなければいけないのが、ブレスもカットしてしまわない様にすること
出来る限り波形を大きくしてやって(ノーマライズの事じゃないよ!波形を拡大させるって意味)、音が入ってそうな部分を見逃さない様に
ここである程度ゲインも揃えておくのがおすすめ
ってかやりましょうw
楽したければこれ使いましょうw
大雑把にとは書きましたが、キチンと音は聞きましょうw
リズム修正は音の入るタイミングや、1つ1つの発音の長さ、音を切るタイミングなどを楽曲に合わせていきます
もうなんとなくわかると思いますが、結構時間かかる作業です
これに関しては、技術と言うよりは折れない心を持つことが大事w
すごーく地味な事をコツコツとやっていきますw
DAWの拍に合わせて修正していけばまず変にはなりません
ただ、他の楽器とリズムがずれるようであれば、どちらに合わすかを考えなくてはいけません
基本、歌物はボーカルに合わせた方が聞き心地はいいですね
リズム修正の時に忘れていけないのはブレスのリズムですね
息を吸うタイミングも拍にしっかり合わせます
ものによってはブレスを丸ごと切る事ありますが
必要な音は拍に合わせるのがリズム修正の基本です
難しいのはやりすぎると、いわゆるノリとかグルーブなんてものがなくなる事です
こればっかりは自分の耳で判断するしかありません
これの残し方でセンスが問われますw
張り替え作業ですが、これはいいテイクをつなぎ合わせる作業です
これが中々骨が折れますw
最初の歌いだしは良いんだけど、後半ダメみたいなものと、最初の歌いだしはダメだけど、後半のノリは良いみたいなものを繋ぎ合わせます
まあこんな都合のいいものは中々ないですけどねw一例ですw
やり方は、まずは大雑把に波形を繋げてみます
この状態で聞くととても不自然な繋がり方で、聞こえ方も不自然です
これを滑らかに繋がるようにしていきます
波形を拡大していき、繋がりそうなところに少しずつ波形をずらしていきます
繋がりそうなところにずらして1回クロスフェード処理をしていきます
この処理をしないとプチノイズの原因になります
この処理を繋がるまで試していきます
心が折れない様にメンタルを保つことが大事w
波形の波がいい感じに繋がるようにするのがコツです
別に聞こえ方に違和感なければ波形がどうなっていようが大丈夫です
ちなみにボーカルに至っては、1曲をその日に歌い終わらせることが大事
日を変えてまた同じ曲を録ろうとすると、音質が変わってしまいます
マイクやマイクプリなどを同じセッティングで完璧に再現するのはほぼ不可能です
ボーカルもその日その日で体調によって声質も変わったりするので、出来る限りは、その日に歌入れ終わらせることをおススメします
あと、ボツテイクは何個か素材として取っておくこともおすすめします
発音が悪いヤツだったり、ブレスの追加だったり色々変えが効くことがあるので
ノイズ処理に至ってはプラグインの出番です
ですが、出来る限りは、録りの段階で入れないようにするのが大前提です
ボーカルでよくあるノイズはリップノイズですね
ぺちゃ、とか、ぴちゃっていうヤツ
歌いだしの前に入っているのであれば、波形をカットすればいいだけですが、途中で入っている場合は、手動で取り除くのは時間の無駄ですw
ここはプラグイン使いましょう
編集作業はこんな感じ
ただ切る、貼るを繰り返すだけですw
これが終わるといわゆる「素材」として扱うことができます
僕はこの作業好きではない
ピッチ修正
編集作業も終わって、いざピッチ修正といきたいところですが、まずはEQやコンプ処理を終わらせることをおすすめします
こうしたほうがソフトのピッチ認識が良くなります
すべて認識すれば問題ないですけどね
使うソフトですが、オートチューン、メロダインが定番です
オートチューンの方が音質的には有利ですが、別にどちらでも構いません
使い方はググって下さいw
これはあくまでもどういうことをするかを書いていきます
まあやることは同じなので
やり方は、ピッチを合わせるわけですが、これは人それぞれ好みがあるので一概には言えないのですが、僕は1個1個やります
はい、とても時間かかりますw
理由としては、その人の良さを残したいからです
別にすべてに一気にオートでクオンタイズかけて気になる所だけ直せば楽です
ですがなんか僕の場合、嫌なんですw
味気ない音と言うか、良い所まで直っているというか個性がなくなるというか
ケロケロボイスを作るにしても僕は1個1個に処理をします
言えばあまりオート機能的なもの使いません
曲のキーと自分の耳を頼りに、気持ちいい音になるように処理します
時間はかかりますが、1個1個でやることで、いいとこまでも変にいじることがなくなるので、個性を残しつつ、ピッチ修正できます
発音の長さなどの修正もソフトで出来ます
これもまたやりすぎると不自然になるので注意ですね
リズム修正とピッチ修正は同時にできますが、僕はどっちかを先に一気にやることが多いです
理由は特にないですが、今はこれをやる!って決めてやった方がなんとなくいいからですw
ピッチ修正も限界はある
あまりにも音程がずれていると、どうしようもない場合もあります
いくらフォルマントなどをいじっても自然な聞こえ方にならないこともあるのでピッチ修正に頼り切ってはダメです
個人的には、半音ズレぐらいがギリギリかな
まだこの辺りだと修正感は少ないですね
1音ズレを修正すると、ん?って思います(まだ自然な範囲ですが)
これもやりすぎるとケロケロボイスにしたくないのに、ケロケロしてくるのでソフト使えば何でも直せるわけではありません
おわりに
ピッチ修正や、こういう作業をしていると気づくことですが、歌が上手いってなんだろう?と思ってしまいますw
でもそれがわかってしまったら恐らくつまらなくなるんでしょうw
人の声は無限の可能性があると考えた方が僕はワクワクしますねw
Twitterのフォローもお願いします!
コメントを残す