【本ページはプロモーションが含まれています】
こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
メタルのバスドラムはいかに埋もれさせず、バチっとビーターのアタックを鳴らすかがポイントです
僕の個人的な好みなんですが、ボリュームバランスはかなり大きめにすることが多いです
スネアよりはほぼほぼ大きいですね
EQ、コンプの使い方も他ジャンルよりは派手
全体の周波数バランスは他ジャンルとあまり変わらないのですが、ポイントとなる周波数があります
では、書いていきます
最初の録り音が重要
まず前提として、メタルの音を作ると仮定して音を作らないと、中途半端になります
打ち込み音源でもそう
ポップスな音のキックではメタルの邪悪さは作れないのです
ゴリゴリにEQやらコンプ掛けてやれば作れないことないですが、最初からメタルの雰囲気を持っている音をゴリゴリにいじると、メタルサウンドのクオリティが全然変わってきます
いわゆるそれっぽくなるだけ、本物のメタルサウンドではないものになります
録りの場合、マイクもビーターのアタック音が良く録れるものを選び、なおかつビーター自体の素材もアタックが強めに出るものを選び、踏み方を鋭くする
メタルは素の演奏力が必要なジャンルですから、ドラマーに全てがかかっていると言っても過言ではないです
打ち込み音源でもメタル用にチューニングされたキットを選ぶ
ここの音色の選び方も大事になります
マイクでおすすめは僕大好きオーテクATM25w
あとはオーディックスのD6
メタル系だとこっちの方が定番かな?
バスドラ向けですがATM25よりアタック強く録れるので好まれます
これはオンマイク用途です
打ち込み音源だと、BFD3、Addictive Drums2なんかがよく使われます
差し替えでもこれらは定番です
僕のおすすめはToontrackのSUPERIOR DRUMMER3です
音が単純に気持ち良いからですw
キックとかタムの低音の解像度がすごいですね
僕の中でチートのドラム音源ですw
EQは割と強め
これはメタルならではです
数字は便宜上なので無視しても構いませんが、強めです
少しやりすぎかな?と思っても下げずにまずは耐えるw
結構大胆にかけていきます
ポイントとして
・50Hz~60Hzまでガッツリハイパスでカット
・80Hz~100Hz辺りを3~4dbブースト
・300Hz、700Hz辺りを5~6dbカット
・4Khz~7Khz辺りを4~5dbブースト
僕の基本形はこんな感じです
これだけでもメタル感が出てきます
ここでのコツは中域をいかにカットするか?です
中域をカットすれば相対的に低音と高音が持ち上がります
ですが、音が遠くなるのが難点
これを補助してやるためにブーストは強めにかけます
メタルのバスドラで聞かせたいのはバチっとしたビーターのアタック音です
これが埋もれない様になおかつ、低音が薄くならないようにEQを強めに掛けます
ここである程度EQで音を作って最終的なイメージを立てるのがコツです
コンプ処理
コンプも割とガッツリかけます
掛け方は、アタックと低音のピークが一瞬出て、すぐ引っ込むようなイメージになるようにですね
なおかつガッツリ潰して、ボリューム上げて音を前に出すように
・レシオ5:1、アタック速め、リリース速め、ゲインリダクションー5dbぐらい
ここでもう割と深めですね
アタックの立ち上がりを聞きつつ、微調整をしていきます
オンマイク、オフマイクについて
考え方は他ジャンルとほぼ同じです
少し違うのが、あまり低音は増やしすぎないこと
この低音はローエンドの事です
50Hz~60Hz以下の帯域の話
メタル系でキックのココの帯域が出すぎると、他を濁らせるので注意です
グループにまとめる
マイクがオンとオフ2本の場合、グループにまとめてさらにEQとコンプをかけます
僕の場合、ここで微調整も行うことが多いです
大事なのはとにかくアタックを埋もれさせないこと
割かし早めにかかるコンプがおすすめです
僕は1176をまず試してますね
アタックが埋もれ無いようなら、真空管のコンプで音を太くするのもあり
何が合いそうかを考えながらコンプを選びましょう
EQは、微調整程度が多いですね
グループにまとめるその前に音を作っているので
少し出すぎたところなんかをオン、オフまとめてカットする感じです
他の楽器の兼ね合いは忘れずに
割かし派手にいじりますが、キックだけでなく他との兼ね合いもあるのでそれは忘れずにお願いしますw
メタルの音の考え方はこちらの記事読んでください
おわりに
メタルのミックスは結構派手にいじれるので、楽しいですねw
ただ、バランスは悪くしてはいけない
あくまで心地よく聞ける、ギリギリを狙っていくのがメタルミックスのコツです
ポップスミックスだけしても、メタルミックスは上手くならないし、メタルミックスだけしても、ポップスミックスは上手くなりません
選り好みせず、いろんなジャンルを触れてなおかつ、ミックスをいっぱいするのが大事ですね
Twitterのフォローもお願いします!
コメントを残す