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こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア
ナレーションは歌と違うので、音楽的な歪みやらアナログ感なんてものはほとんど必要ありません
1番大事なのはどれだけ聞きやすくするか?
この聞きやすいってのは、発音を明瞭にして、何を話しているかをわかるようにすること
歌の場合、高音を上げてやれば明瞭に聞こえますが、これだと耳が聞き疲れるのでナレーションではあまりやってはダメです
録るときの注意や、編集のやり方を書いていきます
ナレーションの録り方
録り方ですが、単純にコンデンサーマイクに向かって話すんですが距離が大事です
個人的には、マイクから20㎝~30㎝ぐらいかな
歌よりかは気持ち遠目に
なぜかと言うと、近接効果をできるだけ出したくないのです
近接効果はマイクに近づいて話すと、低音が膨らむ現象のことです
この低音、歌ではボーカルの存在感を出すためにある程度は必要なのですが、ナレーションにいたっては、邪魔なのです
低音は他の音をマスキング(高音とかが聞こえにくくなる現象)するので、クリアに音が録れなくなります
低音入れなさ過ぎても、スカスカになって聞き心地が悪くなるので、適度に低音が入る距離が20㎝~30㎝ぐらい
この時マイクのローカットは入れないのがポイント
コンデンサーマイクはだいたい50hz~80hz以下をカットするスイッチが付いていますが、それはオフにしましょう
なぜかと言うと、ナレーションは声単品の素材であることが多いので、まんべんなく録った方が声の質を殺さないで済むからです
編集をしていく上で邪魔になった時にカットすればいい
歌でも楽器の編成によっては同じ感じで録ります
こんな感じが基本です
部屋鳴りに注意
宅録の場合、部屋が反響してマイクに入るので音が濁ってしまいます
さっき書いた、マイクの距離もあるので反響音は入りやすくなります
ナレーションは必ずリフレクションフィルターを使うことをおすすめします
編集するときに気付くことが多いですが、録ったあとは別に大丈夫じゃない?って思います
集中して作業していくと、なんかゴワゴワして聞こえることに気づきます
これが部屋鳴りの弊害です
コンデンサーマイクを使う以上これは避けられないので、少しでも抑えるようにするとクリアに仕上がります
ナレーション編集のやり方
DAWや使う編集ソフトによって変わってきますが、基本やることは一緒です
ナレーションでやることは
・ノイズ処理
・母音、子音の整音
・音を揃える
この3つが基本
ノイズ処理は先ほども書いた反響音の除去、ぺちゃっとしたリップノイズ、ぱぴぷぺぽで起きやすいポップノイズの除去などです
これらは最初から入れないように録音するのが鉄則ですが、少しだけ入ってしまったものならキレイに消せます
使うものはこれ
これが何より必需品です
スゴイ精度高くノイズ消せます
使い方はやって覚えろですw(割と直感的に使えます)
母音、子音の処理はEQを使用します
ナレーションは子音の処理が何より大事
子音が聞こえないと、言葉がハッキリ聞こえにくくなります
まあ最初は子音ってどこの帯域いじればいいねん!ってなりますがこれは耳で覚えるしかないのです
ナレーション場合は最初の内は400hz~1khz辺りをEQで上げたり下げたりしてみるのがいいかも
このあたりに話し声の主成分がいることが多いので(人によってだいぶ変わるけど)
あと、さしすせその歯擦音(しさつおん)が耳につくときは、EQで下げるより、ディエッサーを使います
音を整えるのはコンプレッサーを使うのですが、静かにしゃべるものなら必要ないんじゃないかと僕は思います
アフレコとか声の演技だと、叫んだり、小声だったり、音量差がバラバラなのでそれをそろえるために使います
波形をいじるだけでもいいかも
声を入れる際に音量が揃うようにすれば、ぶっちゃけナレーションではそこまで必要ないです
この編集作業、リンクにあるあのソフト使えばほぼ全てできます
なのでやっぱりナレーション編集には必需品です
何より大事なのは、声入れる時の発声です
あくまでソフトは補正のためのものであり、声が良くなるものではありません
声入れる前にできることはやりましょう
リップノイズを出さないためにある程度口を潤す、リップロールやタンロールをやってしゃべる前の準備運動、原稿のセリフの確認など事前準備は徹底的にやったほうがいいです
普段からこれやっておけばとても自然にしゃべることができます
滑舌のトレーニングなんかもこれに当たりますね
編集をしている身とすれば、ただしゃべるだけでも技術ってあるんだなってスゲー思います
そこまで詳しくはないのですが、やっぱりしゃべりを生業にしている人と、素人って聞きやすさが全然違いますもん
声質だけが全てでは決してないです
おわりに
ナレーションでは声素材のみな場合が多いため、音楽みたいに色んな楽器がごちゃごちゃ鳴るわけではないので誤魔化しが効きにくい
キチンとしなきゃいけないものはきちんとしましょう
ソフトでなんでもできるわけではないので、頼りすぎないことも大事です
がんばりましょう!
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