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ギターのマイキングはスピーカーのフチ狙ったり内側狙ったり、色々なやり方があります
マイクの角度でも音が変わってきます
基本はバランス良く録れる場所にマイクを立てる
まず知らなくてはいけないのは、マイクを通ったギターの音は実際にキャビから出ている音とはかなり違います
それもそのはずで、マイク、シールド、マイクプリ、AD/DA、スピーカーと言う経路を通ります
キャビもスピーカーですが、録った音をまた別のスピーカーで聞くので音はかなりデフォルメされます
レコーディングにおいてキャビからの音が良くても、録った音がダメだと意味がないのです
キャビから良い音出すのは大前提ですが
なのでマイキングでいい場所を探していきます
ギターは基本オンマイクで立てます
オンじゃないと芯の部分が拾いにくいんです。100Hz~8KHzぐらいの部分
オンマイクで立てる時点で近接効果が起こるので低音は膨らみます
これで考えるのは、アンプのローをカットするか、マイクを少し離すか、マイクの角度を変えるかなどの選択をしていきます
ここは音色が変わりすぎないように音作りします
時間があるなら徹底的にやりましょう
どんな音がギターにとってバランスがいいのか?
個人的にはいじらなくても使える音になることです
ギターに必要な周波数、音色が録りで完成されている音
ミックスであまりいじりすぎると、ギタリストが作る音を生かせなくなります
ただ、ギタリストが好む歪みって、結構輪郭が無くなっていることが多いので、そこは相談です
いじる前提で録るなら、まんべんなく広いレンジで録るようにすると後々処理しやすくなります
あと好みの問題もありますが、空間系のエフェクターは後からミックスでかけた方がキレイにかかります
ディレイなんかがないと成立しないフレーズがあったりする場合はそのまま録るんですが、リバーブや、コーラスなんかは後からの方がいいと思います
どうしても音像がぼやけるんです
狙い方
まずキャビのスピーカーの位置を把握する必要があります
網があると意外と見えなかったりするので、ライトを当ててやると見えやすくなります
初めて見るキャビだったりすると意外とライトは重宝しますw
基本の狙い方は、コーンのフチと、センターキャップの真ん中の間を基準にスタートします
フチを狙うと高域が立ち、センターに寄ると低域が増えます
注意なのが、センターキャップのド真ん中は音出てないのでそこはあまり狙わない様にするのがベター
元々アンプで低音中心に音作りをしていれば、フチを狙えばフラットな音になりやすい
音色が多少変わるので、そこはギタリストと相談です
あとキャビはスピーカーが1発のモノや4発のモノがあります
1発なら特に迷いませんが、4発あるとどれを狙うか考える必要があります
4発の場合は、基本的には上の2発のどちらかです
理由としては、下狙うと地面からの跳ね返りがあって、音濁る可能性があることと、キャビが地面に直で着いていると低音が膨らむからです
その音が気に入れば問題ないんですが基本としては、です
あと電気的な意味合いだと上から電気は流れるので
これはそこまで気にしなくてもいいですがw
自前のキャビ持っている人でマイキングポイントのテープ張っている人いますが、日によってキャビの音は変わるので、何も考えずに常に同じ場所を狙っている人は勿体ないのでその日のマイキングポイントを探しましょう
実際に僕がマイキングする時は、耳ふさいでキャビの音を実際にマイク立てるであろう場所で聞きます
耳ふさぐと言っても結構な爆音を聞くので長くはやりませんw
これは音の焦点を探してる感じですね。一番音が濃くなっている場所を見つけるため
そこにマイク立てたらあとは微調整って感じです
何が正解かはないので色々やってみるのが一番です
使用マイク
もうギターならこれと言われるぐらい定番なのがSM57ですね
2種類のマイクのブレンド
手法として、2種類のマイクを立ててそれを混ぜて音を作る方法があります
1つはオンマイクでダイナミック、もう1つはオフマイクでコンデンサーマイク
色んなパターンがありますが、1つ知っておくべきことがあります
「このマイクは中域強いんだ。ならもう1本は高域が強いマイクを混ぜよう」
残念ながらそんな上手いこと行きません
混ぜたらその混ぜた特有の音になります。いいトコ取りの音にはなりません
でもその音がマッチすれば全然OKです
ブレンドでマイク立てる際は、距離(正確にはダイアフラム)を同じ位置で立てるのが位相を崩さないコツ
最終的にはギタリストに決めてもらうのがベスト
これに尽きますw
僕の場合、ギターは録りでほぼ音決めるのでそれでOKが出ればあとはミックスでバランス取るだけが多いです
ノイズ処理とEQでローカットが入ってるぐらいな時が多いです
たまーにクリーンのフレーズで頭のアタックを少し慣らすためコンプ掛けるときもありますが
最近はギターもラインをもらってレコーディングすることが多くなりました
粒立ちがラインだといいことが多いので、コンプのアタックを追い込んでやる感じです
これは僕のやり方なのでマネするもよし、他を試すのもよしですw
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