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アコギのミックスは、弾き語りなのか?それともアンサンブルに混ざるのかで少し処理が変わってきます
マイクの本数はオンマイク(ネック側とボディ側)2本、オフマイク1本(アンビ兼全体の胴鳴り)の3本処理の1例
これは弾き語りのミックスを書いていきます
下処理
これはどちらも共通です
まずは位相合わせです
オンマイク2本の波形を合わせていきます。アコギは低音が意外と出るので位相がずれると変に膨らんでくるのでしっかり合わせます
オフマイクはアンビも兼ねているので、これを合わせるかは音を聞いて判断です
あまりにも違和感が出る場合、ローをバッサリ切って後からリバーブをかけた方がいい場合もあります
後はノイズ処理ですね
オンマイクEQ処理
個人的にはアコギのEQってあまり触りたくありませんw
なぜなら弾き語りってその場の空気感とかが雰囲気を作るのが重要なので、出来る限りはそのままの音を使いたいんです
ですがどうしても邪魔になる帯域が出てくるのでそれを処理するイメージです
ボーカルの邪魔になる部分をカットします
目安としては
・ネック側は少しハイパスでローカット(80Hzぐらいまで)
キュッっとした弦ノイズが欲しい場合6Kz~8Kzを1dbぐらいブースト
・ボディ側はゆるーくハイパスでローカット(100Hzぐらいまで)
鳴りが欲しい場合、ボーカルの低音に被りすぎないように200Hz~300Hzを2dbブースト
これぐらいでOKです
ホントに微調整って感じ。あくまでも自然な鳴りになる様に処理です
オフマイクのEQ処理
先ほども書きましたが、位相のズレがある場合はあんな処理です
オフマイクに関しては
・12KHzから上の帯域をシェルビングで2dbぐらいブースト
終わりw
いやホントにこれで充分です
あくまで全体の鳴りを録っているマイクです
一番自然に響いているものに手を加えすぎると雰囲気が出にくくなります
12KHzから上をブーストするのは空気感を強調するためです
あと煌びやかさも足されるのでオンマイクと混ぜるといい感じに響いてくれます
PAN振り
3本なのでステレオ感を少し出してやるために、オンマイクの2本を少し左右に広げてやります
コツは広げ過ぎないこと
ボーカルがセンターにいるならば離れすぎていないとこまでですね
これは耳で判断です
もっと奥行きなどを作りたい場合は空間系のプラグインの出番です
コンプ処理
粒そろえるぐらいなかけ方でいいと思います
潰しすぎるとダイナミクスが無くなってペターってなっちゃうので弾き語りには注意が必要です
アタックが気になる場合、気になる部分をオートメーションで下げてやったほうが自然に仕上がります
時間をかけてまでは出来ん!って場合、オプトコンプで慣らす感じにかけてやればまだ自然に聞こえる処理が出来ます
レシオ2:1、アタック速め、リリース速め、リダクションー5db
これもまた参考値なだけなのであとは耳で判断です
ボリューム調整
3本のボリュームバランスは好みになるかな
ネック側とボディ側が同じボリュームバランスになる様にするのが僕は好みですが
そこにオフマイクを足す感覚です
オフマイクを足して少しだけぼやけたかな?って聞こえ方になったらそこで足すの止めてます
少しだけ音像を汚すと言うか、味付けの感じですね
キレイに整えていくだけがミックスではないので
グループバス処理
ステレオにパンを振っているのでステレオでまとめます
この後にEQ処理とコンプ処理を行う流れなんですが、ぶっちゃけ必要ない場合が結構多い
だって後ボーカルしか入ってこないんだもんw
特にやることが無いw
まぁ3つをまとめるためのコンプは薄くかけます
レシオ2:1、アタック比較的遅め、リリース遅め、リダクションー2bd
コンプのかけ方が遅めなのは鳴りを少し強調したいからです
減衰していく時間を伸ばすイメージです
これは少し難しいかもですが、大丈夫!できますw
空間系処理
必要ならばやるって感じです
歌っている場所のイメージが大事になります
こじんまりとさせるのも、壮大にするのも曲によってです
具体的な処理は別記事にします
おわりに
ぶっちゃけ録りがいいとホントに何もしなくても充分な音になります
それよかボーカルどうしようって悩むことの方が多いですw
弾き語りは生感と空気感、雰囲気が大事なので、それを考えてやれば自ずとどう処理すればいいかがわかってきます
アコギ1本で世界観を作ってしまう人はホントにすごいと思います
すげー練習したんだろうなー
僕も弾き語りやりたい(小声)
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