ミックスにおけるEQ、コンプのかけすぎとは何か?

【本ページはプロモーションが含まれています】

 

こんにちは。REC.MIXエンジニアのにっしーです。にっしー@REC.MIXエンジニア

 

よくかけすぎはよくないよとか、音が細くなるよとかありますよね?

いや、無いよって言われるとこの記事終了するので見てくださいw

これは具体的にどういうことなのか?

初めに言っておくと、僕もかけすぎはよくないと思ってる1人ですw

かけすぎているの定義を僕なりに書いていきます

 

まずはEQから

EQその1、元から充分にある周波数成分をブーストする

これは元から充分にあるって部分がポイントです

ギターが1番わかりやすいでしょうか?

ギターの倍音にあたる2khz~4khzのブーストですね

この部分をブーストするとシャキっとして煌びやかに聞こえるのでついつい上げがちですが、これがかけすぎる原因です

僕はこの聞こえ方はもうかけすぎてると感じます

なぜなら他と混ぜると邪魔でしかないからです

 

僕も最初はこの部分ブーストして抜けを良くしようとしていましたが間違いでした

今はよほど原音がこもっていない限り、EQかけません

むしろ抑えるぐらいです

最近のインターフェースやアンプシミュレーターはこの煌びやかさを出したいため、ハイ上がりな傾向です

これに気づいてる人は、最初にこのハイを下げる何かをしていることが多いです

マイクで録る時なんかは、元からハイがコンデンサー並みには録れないダイナミックマイク使うことが多いし、足りないと思ったらマイク変えたり、マイクプリのEQとかでほんの少しだけブーストして録りこむことが多い(曲によるけどw)

なにで下げるかは好み

録りの時にハードのEQだったり、真空管のコンプかませたり

ハイを少し鈍らせるものなら何でもいいと思います

もちろんミックスの時でも問題ありません

それでもハイを出したいのなら、ローとミドル少し切って、ボリューム上げた方が存在感出ます

言ってしまえば、この状態はハイを上げているのと同じこと

しかも音が崩れにくい

 

原音からかけ離れすぎている状態は、EQかけすぎていると思った方が良い

音作りの範囲なら別になにしてもいいんですが、ミックスの段階だと少し違う

ギターだけでなく、他も同じようなことが言えます

EQその2、芯がなくなるまでザクっとカットしすぎ

いらないものはカットしましょう的なものはよく聞くと思います

これ、間違っては無いのですが、具体的なものが存在しません

さっきのギターでもそうですが、2khz~4khzなんて割と適当ですw

傾向としてそうなることが多いだけなので数字なんかどうでもいいw

 

これはキックがわかりやすいと思いますが、300hz~400hz辺りをカットしてモコっとした成分取り除くみたいな

これも間違いではないです

だけど充分にその成分取れているのに、さらにカットしてませんか?

それで、キックのボリュームが下がった、またボリューム上げるみたいなことしているのならカットしすぎ、すなわちEQかけすぎです

恐らく音は聞こえるけど、なんか薄い、前に出てこない、じゃあコンプ、って思うはず

もう迷子の入り口ですw

 

こうならないためにはどうすればいいか?

とても簡単です

まずは全部の音を混ぜた素の音をよく聞く

これに尽きます

 

でもなんかすぐにEQとか、コンプとか、かけたくなる気持ちはわかるw

音変わって楽しいですしw

でもここは我慢です

混ぜて聞いて、マジで邪魔ってところがわかってから、やっとEQやらコンプの出番です

逆に、あれ?別に邪魔なところないぞ?ってものはセンスの見せ所ですw

僕はこの場合だけ、細めのQ使ってピンポイントでカットしてます

とは言っても、だいたい1dBぐらいしか下げないです

音が崩れる前のギリギリの補正を狙う

ブーストは良くも悪くも音が変わるので、やるときは微妙に質感を変えるってイメージですね

この時にEQとかコンプ何使おうか悩みますね

これは楽しい悩みですがw

 

次はコンプ

コンプその1、ダイナミクス整っているのにもかかわらず使う

かけすぎというか、これはコンプ必要ないのに使ってるってことですね

アタックやピークを抑えるために使ったりするわけですが、別に無理矢理抑える必要ないのでは?

別に他を邪魔しないのならそのままでいいはずです

やたらとピークが出てしまうものに関しては必要です

特にスネアとかのアタックが強い打楽器

このピークが最小の時と最大の時で、ものすごい差で出ているならコンプはやはり必要です

 

逆に、最小と最大の差が小さいのであれば、まずはそのまま混ぜてみることをおすすめします

この場合は、逆にコンプかけるとのっぺりしてしまうので完全にダイナミクスが死にます

ノリが無くなるってことですね

 

どうしてもコンプの音が欲しい場合は、1度SENDしてやって混ぜた方がコンプ臭くならずに、コンプの音が使えます

原音に直接はかけないってことです

さっきのEQみたいなものでここがセンスの見せ所ですw

コンプその2、音圧を求めすぎて歪んでる

これに関しては、なにもいうことありませんw

音圧が欲しいのなら、コンプでぶっ潰して正解です

さらにマキシマイザーをドーンでオッケーです

 

こういう音像が嫌なら、しっかりコンプ使いましょうw

コンプが難しいと言われる理由の一つに、かかっているかわからん!というものがあります

慣れてくると耳で判断できますが、最初はメーターをしっかり見ましょう

「ピークをどれだけ下げたいのか?」

コンプ使う目的は本来ここです

音作りのコンプとごちゃ混ぜに考えるとわけわからなくなりますw

 

ここでアタックやらスレッショルドの話が出てきます

なにをどういじるとメーターは下がるのか?

これは色々試してみてくれとしか言えないのですが、1つ守ることがあります

コンプがかかっている時と、かかっていない時の音の大きさは一緒ぐらいにすること

メーターだけが下がっていて音量は同じぐらい

これが基本です

 

コンプもかけると良くも悪くも音が変わります

中にはハイが出たり、ローミッドが出たり周波数の変化も出るやつもあります

とりあえずはこの音の変化はいったん無視でいいです

処理が終わってからバイパス音と聞き比べて、邪魔だなと思ったらカットです

コンプ臭くしたくない状態でメーターを下げたければ、よく聞く2段掛けにするなどのテクニックが使えるわけです

 

全部をしっかりコンプ処理できれば、ダイナミクスが死なずに、音圧もかなり上げられます

バンドとか生楽器がある場合はこっちの処理の方がやっぱ気持ちいいと思う

おわりに

EQコンプは基本です

基本なことってなんかすぐ身につく的なイメージありますが(僕だけ?w)ミックスにいたっては、ものすごく範囲が広いw

まだこれも基本なの?ってのがたくさんある

でも、これができないと応用ができません

基本が身に付いてないと応用してる気がするだけで、結果が伴わないのです

 
 
Twitterのフォローもお願いします!
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です