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アンビエンスマイクは、環境音の響きを録るマイクになります
このマイクを立てると、ナチュラルな響きを収録することができます
直接的に残響（リバーブ）を録る方法です
コンサートホールなんかはこの響きをキレイに鳴らすために、会場を徹底的に施工してあの響きを作りだしています
マイクは１本の場合と、２本の場合を書いていきます（部屋によっては何本も立てる場合ありますがとりあえず２本でｗ）
マイキングのポイント
楽器からはある程度離れて立てます
コツとしては、その部屋の中で１番音が響いている場所を耳で判断します
楽器そのものを録るマイクではないので、良く録れるポイントは何か所かあります
これもその楽器が鳴らしている音の位相を合わせていきます（この時合わせた位相はそのままで！理由は後述）
僕の感覚としては、音がかなり遠く聞こえて芯が無い状態の音が録れる場所ですね
これでいいの？って音ですがこれでいいのですｗ
ただアンビエンスと言うぐらいなので部屋が大事になってきます
あまりにも音が響かなかったり、反響音が多すぎるとあまり必要ないってマイクです
反響板を使って響きを作る方法もありますが、時間がかかります
だけどもアンビエンスが欲しい！って場合にやるやり方があります
マイキングのやり方
オーソドックスなやり方だと、楽器から５ｍ～７ｍぐらい離れて、耳の高さ（約１７０ｃｍ～１８０ｃｍ）ぐらいに立てていきます
実際に響きを聞いている場所ですね
単一方向のマイクなら楽器に向けてもＯＫ
使うマイクは好みですが、コンデンサーマイクを立てることがほとんどです
これは部屋鳴りがしっかりしている場合
部屋鳴りがいまいちでもアンビエンス欲しい場合、色々あるんですが、マイクを天井に向けてセットしたり、壁にマイク向けて反響音だけ録ったりします
天井に向ける場合、天井が低いと電気のノイズが入る場合もあるので慎重に
壁に向けて録る方が無難
録れる音が二つとも違うので、好みのものを使います
この方法は結構無理矢理に録る方法なので、使えなさそうだったらなくても大丈夫
この曲にアンビエンスが必要かを考えて使うかを判断しましょう
使用マイク
定番はノイマンのＵ８７
モノラルかステレオか
これもまた曲に合わせて選ぶんですが音の傾向はあります
モノラル・・・臨場感はあまり出せないが、楽器に対して厚み感を足すことができる
特にドラムの場合、スネアに対して効果絶大
ステレオ・・・臨場感を出せる分、音像が多少ぼやける
全体の奥行きや、鳴りをコントロールしやすい
こんな傾向ですね
どうするかは自分の耳で判断です
あらかじめステレオで録っておいてミックス時にどうするかを決めてもＯＫ
プラグインでアンビを足すのと、マイクで足すのでは圧倒的に後者の方がリアル
当たり前ですがその場の音を録っているのでｗ
プラグインだと名機のリバーブを収録したやつありますがなんか浮くんですよね（僕の使い方の問題かもしれませんが・・・）
単品のリバーブとして使うんなら素晴らしいです
ＥＭＴ１４０とか最高ですｗ
ドラム音源とかプラグインの場合アンビをいじれる項目あったりしますが僕は基本切ってますね
なんか嘘くさいというかキレイすぎるというか質感が好みではないので
まぁ好みの問題なのでかっこよくなればいいんですｗ
位相を合わせる時に注意すること
アンビはリバーブを録るマイクと言うのはわかったと思いますが、ミックス時で注意することがあります
別に正解なんかないので気にしなくてもいいんですが
アンビを録った楽器に対して位相をぴったりには合わせないこと！
なんでかと言えば、残響って音が鳴らされてから発生するものです
音のスピードは約３４０ｍ/ｓでとても速いですがわずかにリバーブは遅れてるワケです
すなわち音が鳴ったと同時にはリバーブは発生しません
ぴったりと合わせるのは物理法則を無視することになります
ただ音楽においてはこの合わせた音がかっこよく聞こえたりするのでケースバイケースですが
リアルな音を求めるのであればぴったりとは合わせない
一応補足までに
使い方は自由
アンビエンスを使うかは求める音によります
アンビエンスはかなりエグめに処理をするのですがまた別記事で書きます
なんか音に物足りなさを感じるのであればアンビエンスを使ってみてはいかがでしょうか？
ここで言われているアンビエンスマイクとルームマイクは同じ意味でしょうか？
コメントありがとうございます！
厳密に言えば全く同じってわけではないです
僕のイメージですが、アンビエンスはかなり遠い音、ルームはアンビエンスとオフマイクの間って感じですね
どちらも響き（リバーブ）を録るって目的は同じですが、距離感が少し違うイメージです
すいません。
”ルームはアンビエンスとオフマイクの間って感じですね”
ルームはアンビエンスと”オンマイク”の間という意味でしょうか？
オフマイクも部屋全体を録る感じの物なので。
オフマイクは楽器の鳴りと余韻を主に録るものです
楽器から離れたところにマイクを立てるので部屋鳴りも録れますが、アンビエンスほどではないですね
距離が近い順からだとオン、オフ、ルーム、アンビの順なイメージです
ありがとうございます！
解決しました。