ピアノのミックス。重要なのは音の配置の場所

ピアノのミックスですが、生音でも打ち込みでも考えることは同じ

どこに音を配置するか?

これが定まっていないとピアノが浮いてしまいます

キーボードなんかも同じ

基本的にピアノはステレオの音像である事が多い楽器です

さらに曲によって色々変わるので、ピアノがメインなのかそうでないのかをまずは把握すると形が見えてきます

では書いていきます

ピアノメインのミックスの場合

ステレオで音像は広くとります

なおかつ埋もれさせない処理が基本

生音だとノイズ(ペダルの踏み込みの被り)などが入ってしまう事があるので、それをどうするかは相手様と相談です

僕がやる処理の1例ですが

インサート  ステレオイメージャー→EQ→コンプ

センド  リバーブ→EQ→コンプ→ステレオイメージャー

全てまとめてグループ  コンプ→味付けプラグインをなにかしらw

この形が僕のデフォルトです

ここから変える時は変えるし、これでオーケーな場合もあります

そこは耳で判断です

インサートトラックの処理

ステレオイメージャーは左右の広がりを調整するものです

恐らくどんなDAWでも純正で同じようなものあると思います

Cubaseはmono to stereoってやつが似たような処理できます

ステレオトラックで、ある程度パンが決まっていてもそれなりに広げたり、狭くすることができます

他のDAWはググって下さいw

 

どれぐらい広げればいいか?

僕の場合、ピアノ全体が満遍なく端から端にいて、その中に他の楽器類がいるような音像が好みです

パンはL70、R70と広げることが多い(モノラル2本の場合)

端になりやすいシンバルなどよりも外側に出します

他の楽器とあまり被らせないようにする

打ち込みピアノはステレオの場合、Lに低音、Rに高音の音像である事がほとんどです

ストリングス系が入ってくる場合、その配置を考えつつ、処理します

 

生音の場合、マイキングによっては2本のマイクだと左右にパンを広く振ると、真ん中(センター)の音が薄くなる事があります

その場合はあまりここでは広げないで、空間系に任す

 

ボリュームは基本的には左右同じぐらい(モノラル2本の場合、フェーダーの位置が同じ)がいいと思います

音像がどうしてもはっきりしないなってなったらEQの出番です

鳴りを無くさないように過剰なEQはしません

処理としては

・ゆるーく薄ーくハイパスで100hz辺りまでローカット

・アタックキンキンにしたい場合、1Khz~2Khzか、8Khz辺りをブースト

・何オクターブまで使われる曲かを把握して、最低音と最高音の周波数がどれくらいかを聞き、中域の調整

 

ピアノはレンジがとても広い楽器なので、EQってあまり使いたくないw

弾き手で音がほとんど決まる

ロック系に混ぜるピアノは割とキンキンさせた方が抜けは良くなりますが、やりすぎ注意

バラード系は柔らかい音を作りたいので、あえてアタックの部分を削る時もあります

 

ピアノメインの場合のコンプレッサーですがこれは自由ですw

いやマジで

メインの場合、ダイナミクスが命なピアノは極力コンプ使いません

使うにしてもたまにコンプにかかるようにスレッショルドを設定するだけ

ダイナミクスがないピアノはダシのない味噌汁のようなものでかなり味気なくなります。ほらそこー、例えがわかりにくいとか言わないー

表現が無くなるんですよ

クレッシェンドだったり、抑揚の部分がコンプかけると死ぬのでピアノがメインの場合はかけない方が僕は好み

代わりにオートメーションかけまくりますとてもつらい作業

センドトラックの処理

リバーブを足していくのですが、元の音で割かし響いているなら必要ありません

ドライな音はドライの音で録る、または作るようにしましょう

プラグインでアンビエンスの響きを無くす方法もありますが、元の音生かした方がいいと僕は思います

 

リバーブを足す目的はさらに音像を広げる事にあります

リバーブを足す場合、ホールかプレート、基本ホール、少し煌びやかな響きが欲しい場合はプレートですかね

これは好みです

曲に合うのであれば何使ってもオーケー

次にEQ処理です

僕はバッサリとローは切ります

300hzぐらいまで

ローの成分が多いと響きも出やすいですが、濁りの原因にもなります

これは左右の響き方をよく聞いて判断します

特に低音の響き方をよく聞いてEQをかけていきます

感覚としてはモワッとした圧迫感がたまに出るぐらいまでですかね

ここは自分で感覚をつかむように練習ですw

 

コンプは余韻の残し方でかけ方が毎回変わるので、頑張ってくださいw

強いて言えば、リリースは遅めかな

少しだけ余韻を強調する役割で使います

 

最後にステレオイメージャーを入れて広がりの微調整

広がりすぎた場合に使えます

あまり極端にすると音像が壊れるので耳で判断します

サブ的な役割の処理

たまに入って来るようなピアノの場合、結構ガッツリ処理します

ロック系のピアノですね

こういうピアノは表現すると言うより、ピアノの音が欲しいから入っている場合が多いので、EQもコンプもある程度かけます

処理としては

・ステレオイメージャーを極力狭くしてモノラルに近い音像にする

・ギターとボーカルに被らないようにEQで帯域調整

・コンプもある程度かけて音粒を慣らす

パン振りの配置は好みだけど、ギターとボーカルには被せない配置のパン振り

・リバーブを足す場合はさっきと同じ。ただ浅めにかけた方が音が引っ込みにくいのでうっすらと

 

こんな感じ

このブログでさんざんEQだのコンプだのは説明しているので、他も読んで下さいw(お願いいたします真顔)

グループ全体の処理

うっすらとコンプをかけて全体をまとめます

アタック遅め、リリースは速め

オプトタイプがおすすめかな

味付けは曲によるので、なにかしら使うこともあれば、何もしないことも

僕はエキサイターとかアナログEQで微妙に味を付けるのが好み

ピンポイントの帯域に少しだけ歪みを加えて倍音を足す感じです

曲が壊れないような処理なら何してもオーケー

 

ここでミキサーとしての個性が出せるかもしれない

細かすぎるとあまり気づかれ(ry

おわりに

ピアノのミックスは音像をどこに配置するかさえ決まれば、あとはそこまで難しくはないです

EQそこまで必要でもないですし

あとはボリュームバランスだけですね

ここは耳で判断

基準はギターと比べてどれくらい出すかを決めればいいと思います

ギターより引っ込めればロック感出ますし、ギターより前に出ればピアノ曲なんだと印象付けられる

同じぐらい出す場合はEQの帯域整理が大事になります

 

余談ですが、なんで打ち込み音源のピアノって左ローで、右ハイなのが多いんでしょう?

鍵盤の配置は左から低音で、そうかもしれないですが、弦の張り方はそんな感じではないし、聞こえ方もこのステレオ感ではないんだけどね

まあいいやw

レコーディングだからこそできる音像も作れるし

 

かっこよくなればオーケーなので、頑張りましょう

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です